僕の北斗星最終日【その①】

 平成27年8月23日

 この日の上野着上り列車をもって,「北斗星」は四半世紀以上にわたる旅路の終焉を迎えました。
 それは,半世紀を超える長きに渡って夜空を駆け抜けてきたブルートレインの終焉でもありました。
 様々なメディアで報道されたとおり,最終北斗星は,多くの人々に見守られ,最後を迎えましたが,各地で多くのトラブルが起きたようで,特に上野駅は大パニックであったようです。

 自分としては,とても思い入れのある列車の最後,「やはり最後は北海道しかないでしょう!」
 関東で北斗星の最後を迎えようものなら,葬式鉄(鉄道の末期に立ち会うことを生き甲斐とする人々)が横行して,ろくなことにならないし(笑)。
 ということで,最後の北斗星2往復(8月20日,8月22日)の勇姿をカメラに収めるため,お盆の時期を一生懸命働いて,遅めの休みを頂いて北海道に行ってきました。

 日にちには遡って,平成27年8月20日
 
 とうとう残り二日に迫った北斗星。

 まず,僕には,「どうしてもここで北斗星を撮りたい」,そういう場所がありました。
 それは,津軽海峡線(正確には江差線)の北海道側,朝日を浴びながら津軽海峡沿いを北上し,函館に向かう北斗星の最後の力走。

 ここで一発決めなければ北斗星に別れは告げられないという妙な使命感に駆られ,19日の法律相談を終えると,最終の飛行機で新千歳空港に飛び,その足で空港でレンタカーを借り出し,疲れた体に鞭を打ち,道中,「宇宙戦艦ヤマト」のOPテーマを聴いたりしながら,一路,函館方面に深夜の大激走。
 深夜3時,場所は松前半島の先端,誰もいない(いるはずがない)時間に,一人丘の上に立つ。
 道中,背丈より高い草をかき分けながら進んできたので,服は朝露でビチョビチョ,寒い…。

 丘の上に三脚とカメラをセット,寒さ耐えて主役の登場を待つ(因みに,季節は夏です)。

 午前5時,東の空に朝日が上り始め,それと同時にすごい勢いで,水平線上の雲がなくなっていくではないですか!!!
 この日は曇予報であったのに,まさに至誠に天に通ず。

 そして,6時過ぎ,この日の主役が,朝日をいっぱいに浴びてS字カーブに現れ最高のポーズを決めたとき,一撃必撮!よっしゃ?,ここに極まれり。

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北斗星 釜谷-渡島当別

 この北斗星,ここで見送ると,次の停車駅は函館。
 函館では北海道用のディーゼル機関車への付け替えの儀式などで,長時間停車をします。
 その間,車で函館をショートカットして,最近大沼公園まで開通した高速道路を使って室蘭方面に向えば,北斗星を追い越してもう1度洞爺辺りで撮影できるはず,名付けて「追っかけ(追い越し)撮影」。

 そして,目論見通り,法定速度の安全運転で十分に追い越せ,この時期がベストの花咲く丘へ。
 道中,ダートトライアルみたいな道をぴょんぴょん飛び跳ねながら到着(カメラ大丈夫か!?)

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北斗星 洞爺-有珠

 道南の夏,至る所で見かけるこの花は,何という花なのでしょうか。
 それにしても北斗星の最後の夏にきれいに咲き誇ってくれてありがとう,君達のことも忘れないよ!

 翌8月21日は,北斗星の運転はなく,カシオペアの運転日。
 
 この日は,カシオペアを撮ったり,

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カシオペア 礼文-大岸

 お花見たり,

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 支笏湖に行って,湖底を見たり(お魚さんがたくさんいてビックリでした)

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 また,登別で真っ白な温泉に浸かったり。
 撮影で北海道に通い過ぎて,その際いつも行く店(伊達紋別のカレー屋さんです。)の人に,地元の人と勘違いされて,「お帰り?!」とか言われて,食事を振る舞ってもらったりしながら,楽しいひとときを過ごしました。

 しか?し,しかし,やっぱり頭の中は,明日の北斗星の最終列車…(涙)

 そして,8月22日下り札幌行き最終北斗星を迎え撃つべき,決戦の地,礼文華海岸(あっ,単なる撮影地です)へ。

 しかし,大自然の中での北海道の撮影,周囲に宿泊施設がないこともしばしば。
 そんなときは撮り鉄必殺のカーマルヨ(要するに,車中泊のことです)。

 「そこまでする必要あるのか!?」という声が聞こえてきそうですね。
 もう,普通の思考ができなくなっているので,大丈夫です(笑)。

 そして,色々ありましたが,いよいよ明日は最後の北斗星。
 満点の星空に明日の(激)晴れをお願いして,寝袋にくるまったのでした…(腰痛すぎる)。

 次回は,8月22日,北斗星の最終日,素っ頓狂な撮影行は大団円を迎えられるか!?