書面を書くとき

良い書面とはどのようなものでしょうか。

正確な日本語であること、要件事実に即した内容が記載されていること。
一読了解のシンプルでわかりやすい文章であること。

法律文書なので、書かなければならないこと、書くべきことはたくさんあるのですが、
それと同じくらい、血の通った文章を書きたい ということをよく思っています。
それを、可能な限り 依頼者になり代わって(つもりで)書く。

読む側も人間ですから、読んだ時に思わずこちらに肩入れしたくなる、
そんな文章を書きたいといつも思っています。
ともすればそれは独りよがりになってしまいがちですし、とても難しいことなのですが・・

良い書面ができると、完成したとき、それはすぐにわかります。
自分で何度も読み返したくなるからです。もう終わって提出したのに、読み返す必要がないのに、また読んでしまったりする。
完成したのに、なんとなく読み返したくないな、となると、それは悪い書面である証拠。
自分でも、意識下でわかっているのですね。
なので、そういう書面は、もう提出したいわ?と思っても、むしろあえてもう一度読み返し、もう一度推敲をするようにしています。

日々あわただしくてつい心がけを忘れてしまいがちなのですが、復帰に際して、自戒を込めて。