悪者の「友達」

 お金を騙し取った悪者はずっと同じ詐欺商法を続けるのではなく,区切りを付けて行方をくらますことが多いです。そりゃあ見つかれば訴えられたり,警察に捕まったりするわけですから,当たり前の判断でしょう。逃げ方も悪者によって様々で,レンタル電話等犯罪ツールを用いてそもそも本人を特定させない人,数ヶ月単位で転居を繰り返す人,国外逃亡する人,ダミーの借家で住民票登録して本当の住居を隠す人等々,千差万別です(それぞれに上手く対応してお金を回収するのが弁護士の腕の見せ所ですね。)。しかし,なかには堂々としている悪者もいます。
 例えば,最近,フェイスブックに顔写真と本名を載せ,日記を公開している人なんかがいました。その日記が本当に腹立たしいく,豪華な食事や海外旅行について記載しているのです。そんなことをしている金があったらさっさと返せと,弁護士の自分でもそう思うのですから,もし被害者本人が目にしたら,怒り心頭で食事がのどを通らなくなるかも知れません。もっとも,弁護士としてはその公開された情報を調査の端緒に出来るので全部目を通しました。それで被害回復に繋がる可能性だってあるわけですから,イラっとくる反面ありがたい話です。
 そこで,ふと思いました。非公開設定の悪者の日記も是非読んでみたい,と。フェイスブックのルール上,非公開設定の日記を読むためには,その悪者と「友達」にならなくてはなりません。「友達」になるには,その悪者に友達申請を送り,それが承認されなくてはなりません。非公開設定なんかにしているシャイな悪者が見ず知らずの人間からの申請を受けてくれるでしょうか。多くが無視されることでしょう。いやしかし,中にはついうっかり承認する悪者も出てくるはず。もし,そんな悪者の「友達」が増えれば,「オマエ、アイツのトモダチ,オレ,オマエのトモダチ」として繋がりのあるシャイな悪者も承認してくれるかも知れません! そうすれば雪だるま式に悪者の「友達」が増えていき,悪者ネットワークが作れるかも知れません!!
 ちなみに,フェイスブックの利用規約によると本名で登録しなければなりません。なので,友達申請してきた名前を検索すると,あおい法律事務所所属の弁護士であることが即判明します。駄目そうです。残念。