ご挨拶

 当法律事務所は,証券取引(株式・投資信託・国公社債・私募債・仕組み債),不動産ファンド,商品先物取引,海外先物取引,海外先物オプション取引,くりっく365,くりっく株365,外国為替証拠金取引(FX取引),為替デリバティブ取引・通貨オプション取引・その他デリバティブ取引,現物まがい私的差金決済取引(ロコ・ロンドン貴金属取引・貴金属スポット取引・CFD取引),CO2排出権取引(CO2排出量取引),ニッパチ商法(株式担保ローンまがい商法),未公開株商法,社債商法,投資事業組合商法,私募ファンド商法,出資・預かり金商法(出資法違反商法),マンション投資などのありとあらゆる金融商品取引・投資取引に関する(広義の)投資被害,投資詐欺商法の被害の回復を主とする,高い専門性を有する事案を取り扱う法律事務所です。また,これらの被害に遭いやすい高齢者の財産保護のための後見制度の申立てなども積極的に行っています。

 「貯蓄から投資へ」という無責任なスローガンと規制緩和の流れが相まって,金融商品ないしは金融商品まがいの詐欺商法による被害は減少の傾向を見せません。これらに対しては,民事上の被害回復を適切かつ迅速に行い,違法な行為をした事業者に,違法な利益を保持させないようにしていくことが,確実に「悪徳商法」を駆逐し,安心して生活することができる社会を実現させるための,極めて大きな影響力を持ちうる手段であると確信しています。このような分野に取り組むことは,弁護士として,大きなやりがいのある仕事であると感じています。悪質な詐欺商法など有限に違いなく,必ずやその撲滅の日を見ることができるだろうと,信じています。
 また,当法律事務所は,詐欺商法業者からの債権回収のノウハウを転用して,売掛金や貸金・養育費など各種の債権回収・強制執行手続の委任も受けています。財産の隠匿を業として行う詐欺商法業者からの債権回収は最も困難であるといっても過言ではなく,そこで蓄積してきたノウハウは,他の債権回収案件においても極めて有用なものです。これら債権回収案件の委任を積極的に受ける背景には,財産の移転・帰属秩序は,法秩序の大きな位地を占めるものであるのに,現実にはなかなか正当な債権回収ができていない実情があることに対する危機意識があります。

 金融商品取引被害,詐欺商法被害の救済,債権回収・強制執行等の分野において,当法律事務所は,権利実現の「突破口」を拓きたいと願ってきました。実務の最前線にあればこそ,実務上の問題点にもいち早くぶつかることになり,それを解決することは,広く法秩序全体を正しいありように近づけることになると考えてきたのです。また,当法律事務所は,困難な事案にも積極的に取り組む,権利実現の「最後の砦」でありたいとも考えてきました。難事件であっても,誰も被害救済をしない,できないということになれば,当該問題は解決されないまま葬られてしまうことになります。そうであれば,自分たちがやらなければならない,難事件に取り組むことは,弁護士としての醍醐味でもある,と考えてきたのです。これらの姿勢での取り組みには,既存の文献などに頼ることができない難しさがあります。しかし,そのような問題を克服する「工夫」は,先駆的な活動として多くの訴訟実務家らの関心を呼んできました。結果,現実的な解決に向けた実践的なノウハウを蓄積し,豊富な実績を有することとなり,実務をリードしてきたものと自負しています。当該分野について多くの講演の依頼を受け続け,多数の担当裁判例が公刊されているのは,この一貫した姿勢の表れであろうと思います。

 このホームページには,法律的に難しいことも記載してあります。しかし,これは,被害者・紛争当事者等が全て正しく理解をしなければならないものではありません。当法律事務所は,広く法律相談を受け付けており,無料相談も行っています。簡単な問題であれば,電話相談やメールでの相談も,(限界はありますし,抽象的なことしか言えませんが)行っています。このホームページ(の難しい部分)は,この種の被害・紛争が,弁護士によって回復されうるものであること,及びその方法の概要についてのご理解の助けになればという位置付けで掲記されているものです。
 さて,私は,自分自身がいつも法曹を志したときのことを忘れず,初心を忘れることのないよう,学生時代に心酔したパンクロックバンドのバンド名に由来して法律事務所の名称を決めることとしました。弁護士の仕事は職人仕事です。その自覚と気概を持ち,過去と現在と将来の自分に恥ずかしくないよう,能力の限りを尽くして活動をしたいと思います。

あおい法律事務所 代表弁護士 荒井哲朗

あおい法律事務所
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