先週の土曜日(1月21日)に,第17回消費者問題リレー報告会(主催:消費者法ニュース発行会議)が開催されました。大勢の弁護士・司法書士・消費生活相談員・研究者などが参加し,今回は,消費者団体等の活動報告,いくつかの判例の報告・分析,いくつかの集団訴訟の報告,いくつかの立法運動についての現状報告など,数十にものぼる報告がなされ,熱気に包まれていました。
私も毎年何らかの報告をさせていただいており,例年は何かのテーマを与えられるのですが,今回は,「まあ,なにかあるでしょう」と言われ,報告の表題も,「平成23年中の悪質商法被害救済実務に関する(個人的に)興味深いと考えている問題についてのいくつかの成果と課題」としました。
いろいろな報告がなされるわけですから私に与えられる時間はわずかであり,15頁のレジュメを概説する時間もなく,エッセンスを早口芸のように話しましたが,それでも時間は足りず,タイムキーパーの先生から「そろそろ」というパネルが上がり,少し経って「そろそろ」というパネルに「さすがに」という付箋を貼ったものをちらちらされるなどしましたが,早口芸は即座に可能な芸ではなく,持ち時間を大幅に超過してしまいました。関係者の皆様,すみません。
しかし,毎年この報告会のためのレジュメを作る度に思うのは,わずか1年間の間にも,実務はめまぐるしく変わっているということです。いろいろと新しいことを考えて実践することが好きですので,このような変化は望むところなのですが,本当に,弁護士は日々研究・勉強を続けないといけませんね。