7月23日のガイアの夜明けの放送を終え、ある程度予測していたが、相当数の相談が殺到している(まだ再放送が色々ありますけどね。)。 翌日にはいきなり神戸から上京してきた90歳のお年よりもおられた。詐欺商法関連ばかりでなく、実に様々な法律相談があった。
いろんな影響がある。私が編著者となった書籍「Q&A投資取引被害救済の実務」は弁護士会の図書館の入り口に平積みされるようになっていた。多くの人に手にとってもらえると良いなぁ。
放送は、何というか、面白かった。自分自身でもはらはらどきどきしながら5回ほど録画を再生した。
同業者からも、勇気と希望をもらったという声を多数頂いた。日常業務としてこつこつと書面仕事、法廷での活動を積み重ねた上での「場外活動」であることが理解された上でのことだろうから、光栄だ。
ディレクターから、評判が良かったと言われて、うれしかった。制作現場でも興味と関心を持って見られ、視聴者からも多くの反響があったという。併せて、カットされたいくつものシーン(回されたビデオテープの、100分の1も放送されていないのではないか)について残念だとの意見が伝えられた。その意見は、想像以上に我々の仕事を理解した上でされているものであることに驚かされた。法的問題、感情的な問題、感覚的な問題、その他の問題点とそれを克服するための活動への理解が示され、それが伝え切れなかったことが残念だというその言葉は、正鵠を射ていた。
改めて、優秀な報道マンに取材され、観察されていたことを悟った。密着期間中の非常な緊張感は、そういうところからもたらされたものなのだと思った。
さて、そういう中でも、日常業務は、激しい起伏を伴って多様な対応を時々刻々に迫ってくる。いや、大変だ。
また特集される予定がある。心地よい緊張感が、まだ味わえそうだ。