商品先物取引における不招請勧誘規制の緩和+津軽海峡霧景色(はまなす撮影記)①

1 商品先物取引における不招請勧誘規制の緩和
 自分は現在,全国先物取引被害全国研究会の執行部に属して,様々な活動を行っています。
 その執行部の大切な業務に,商品先物取引における不招請勧誘規制の緩和をくい止めるというものがあります。

 本年6月1日,商品先物取引法施行規則(第102条の2)の省令による「改正」が施行されました。
 我々,全国の研究会会員は,今般の「改正」により,商品先物取引における不招請勧誘禁止規制を骨抜きにされ,再び悲惨な商品先物取引被害を拡大に繋がるのではないかと警戒を強めています。
 具体的には,今般の「改正」では,他社とのハイリスク取引や,年齢・年収・保有資産等の「一定の要件」の有無を確認する名目での業者による勧誘行為を実質的に許容するもとなっており,投資意向のない者への不意打ち的な勧誘を禁止して商品先物取引被害を防止するという商品先物取引法の不招請勧誘禁止の趣旨をないがしろにするおそれがあります。
 また,今般の「改正」では,「一定の要件」にかかる例外の確認を顧客の申告書面で足りるとするもので,顧客が書面作成を誘導されることによって原則と例外が安易に逆転してしまうことは,これまでの商品先物取引被害の例をみても十分に考えられるところです。
 
 執行部の代表と事務局長は日々関係各所に出向いて説得をしていますし,全国の当研究会の先生方も必至になってくい止めるための活動をしています。

2 津軽海峡霧景色(はまなす撮影記)①
 次に少し(本当に少しにします),趣味の話を。

 ♪上野発の夜行列車~ 降りた時から~ 青森駅は雪の中~
   …
 ♪私も一人~ 連絡~船に乗り~ 凍えそうな鴎見つめ泣いていました~
 ♪あああ゛~ 津軽海峡~冬景色ぃ~

 誰もが一度は聞いたことがある石川さゆりの「津軽海峡冬景色」
 「上野発の夜行列車」も「連絡線」も死語になりつつある昨今,寂しい限りです。

 現在の津軽海峡,もはや青函連絡船はなく,「上野発の夜行列車」は青函トンネルを抜けていきます。
 そしてこの青函トンネルを抜ける夜行列車,撮り鉄にとっては最難関の被写体として君臨しています。
 なぜ最難関かというと,いずれも津軽海峡線の通過時刻が早朝の時間帯で,走行写真が撮影可能な時期というのが,必然的に夏至前後の数か月に限られてしまい,それ以外の時期は写真を撮ろうにも真っ暗で撮れないのです。

 そして次の難関が「霧」,この時期(6-7月),津軽海峡や噴火湾の一日は霧で始まります。
 津軽海峡冬景色ならぬ霧景色,霧,霧,霧で,まともな写真がなかなか撮れません。

 例えば,撮影に行っても,霧に襲われるとこんな感じの写真になってしまいます。

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カシオペア 北舟岡-伊達紋別

 
 これは何の写真なんだという感じですね。
 幻想的と言えば幻想的かも知れませんが,幻想的すぎて霧が画像の8割です(笑)。

 これら撮影困難な条件が重なり,津軽海峡線の夜行列車の撮影は,全国最難関といわれています。

 その中でも特に難易度が高いのが,「はまなす」という急行列車です。
 この列車,札幌駅を夜の10時に発車し,青森駅に早朝5時40分に到着するという夜行列車なので,そもそも青森付近(津軽海峡線)で夏至の期間限定でしか走行写真を撮影することができません。
 その撮影できる北限が,津軽海峡線の蟹田や中小国という場所なのですが,そこから撮り鉄には,「はまなす大学中小国学部」という言葉があって,同大学は最難関大学として認識されています(笑)。
 そして,「撮り鉄」の中には,はまなす大学の合格証書を夢見て何浪もして(何年もかけて),はまなす大学にチャレンジする深く入り込んじゃったやばい人達がいます(あっ,自分もです)。

 はまなす大学の合格条件は,夏至前後の2か月で,条件は3つ,①快晴,②霧が出ないこと,そして,撮影地に赴ける,③週末。
 この3つが揃うと,片道700km(往復1400km),深夜の東北道をひたすら車で北上し津軽海峡詣,終われば東京へとんぼ返りというハードな修行(苦行!)が決行されます。
 そんな修行(苦行!)の日を求め,5月に入ると,受験生は青森付近の天気図を追うようになります。
 毎日天気図を見ていますが,東京の天気なんかそっちのけで,週末の青森の天気しか見ていないので,通勤で傘忘れて帰り道にずぶ濡れになったりしていますが,全然気にしません(笑)。

 自分が求める天気図は,日本海側に移動性高気圧が張り出し,昼夜の気温差がおよそ7℃以下である,陸から海に向けて(南西の)風が吹いている,そして,濃霧注意報が出ていないこと。
 そして,某年6月某日,とうとうその天気予報が画面に現れた!!!
 「お~,きたで?!」,その日は,どの天気予報も晴れマーク一色,千載一遇のチャンス,これは行くしかない(何浪もしたけど…)。

 そして,いざ往け,総行程1400kmの津軽海峡遠征!
 こうして,竜飛岬も目と鼻の先本州の果ての果てに向け,無謀な撮影行の幕は切って落とされのです。

 次回は,青森に向け,深夜の東北自動車道を北上します。

3 Memorial Gallery①
 今回から,鉄道の話ばかりでもあれなんで,特設コーナーを。

 先程紹介した霧,霧,霧の写真,晴れた日に撮ると,こんな感じなのです(結局,てつどう…)。

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北斗星 北舟岡-伊達紋別

 青い空のもと,西日を浴びた列車がギラリ,海も取り込んで夏の夕暮れを。

 次に,霧写真の近くにある丘の上から撮った1枚

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普通列車 有珠-長和

 霧が抜けるとはるか彼方の駒ヶ岳まで見えるのですね。
 う~ん,青春18きっぷの世界ですね。

 最後に,鉄道撮影の合間シリーズ!
 
 まずは,近くの牧場で見つけたかわいい羊さん。

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 ぽかぽか陽気で気持ちよさそうな顔ですね?。

 続いて,大沼公園大沼のほとりで見つけた,新たな命。

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 いつかまた行きたいですね。

 どの写真もクリックすると大きくなるので,くりっく,くりっく。