【今月の1枚】
石勝線:特急スーパーおおぞら 音別-尺別
1 ご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
本年もまた精進して参りますので,どうぞよろしくお願い致します。
2 事件報告(行政処分の根拠となった文書の提出命令を認めた決定)
昨年末,文書提出命令を発する決定を得るということがありました。
事案は,ベトナム未公開株ファンドの事件で,業者(上場会社)は行政処分を受けていました。
そこで,行政機関の保有する情報の公開に関する法律に基づき関係資料の開示を求めると,開示されたのは多くの部分が黒塗りの文書でしたが,業者が監督官庁に提出している文書が何かが特定できましたので,行政処分の根拠となったそれら文書の提出命令を申し立てました。
その際,行政処分の根拠となった資料の提出を認めた,?東京高判平成26年8月8日判例時報2252号46頁等を根拠として指摘しました。
それに対する被告らの抗弁は,経営陣の交代や会社の混乱による当該文書は紛失したというものでした(以下,「紛失の抗弁」)。
当方としては,紛失の抗弁に対しては,?大阪高決昭和56年10月14日判時1046号53頁(医師法の定める保存期間内の診療録については,特に滅失したと認められない限り,その存在及び所持が推定されるとした裁判例)などを根拠に反論をしました。
しかし,若干こちらに苦しい点もありました。それは,?は関係資料の保存義務,保存期間を根拠として,紛失の抗弁を退けていますが,本件の場合,行政処分の根拠となった資料については,提出者(業者)には,法定の保存義務等がないという点です。
この点については,意見書で説得を試みたところです。
そして,結論としては,文書提出命令が発せられました。紛失の抗弁については,当該抗弁は信用できないという退け方でした。
文書が特定できたことが,やはり大きかったと思われます。
3 自分のこと
昨年末,私事ですが,嬉しいニュースがありました。
なんと,BS朝日の「鉄道・絶景の旅」という番組の写真コンテストで,なんとグランプリを取ってしまいました!!!
こちらです。
↓↓
http://www.bs-asahi.co.jp/tetsu_zekkei/info_contest.html
初めての応募でグランプリ,完全にビギナーズラックですね(笑)。
しかも,審査委員長は,あの中井精也氏(おそらく鉄道写真家として今一番有名な人ではないでしょうか。)。いや?,嬉しかったですね。
中井精也氏は,撮影地で一度お会いしたことがあるのですが,テレビのままで場を楽しませてくれる,そんな方でした。
中井精也氏,選んでいただいた審査委員の方々,本当にありがとうございました。
今月の1枚は,1月ということで,真冬の写真をと選んだ1枚。
場所は,釧路郊外の音別・尺別間,雪に埋まる海岸を疾走する,石勝線(新得?釧路間を結ぶ路線)のエース「スーパーおおぞら」を丘の上から俯瞰して撮った1枚。
目を後ろに向ければ,パシクル湿原という大湿原が拡がります。
スノーシューを履いて,一歩一歩丘を登りたどり着いた撮影地,眼下には釧路の街まで一望のうち,鉄道もさることながら,この地のスケールの大きさに感動したたのを覚えています。
次は,関東の冬の姿を。
吾妻線:115系普通列車 祖母島-小野上
赤城颪吹きすぶ上州の地で,早朝,寒さに耐えて,撮影した1枚(なお,左上にある双子山が僕のお気に入りです(笑))。
同じ季節を写した写真ですが,場所によって随分違うものです。
ファインダーを通してみていても,日本は広いんだなとつくづく感じることがあります。
なお,この115系列車,以前は首都圏で東海道線に宇都宮線にと長大編成で活躍しましたが(その風貌から「みかん列車」と呼んでいました。),新車の導入により活躍の場は狭められ,今はここ上州の地で編成も短くなり,ひっそりと走っています。でもなかなか風景にとけ込んでいますね。
この地からの撤退は,すなわち同系列の廃止を意味します。頑張れみかん列車!
今年も一年,よろしくお願い致します。
追記:初詣の1コマ,受験生のころを思い出しますね。
湯島聖堂