今日,2013年2月25日に発行されたばかりの別冊ジュリスト「金融商品取引法判例百選」が届いた。解説論稿の執筆をされた大学教授の先生が「謹呈」して下さったのである。
概観した限りでも,前版とはがらりと内容が変わっている。金融商品取引分野の判例の変遷のめまぐるしさを反映すれば,当然のことであろう。
解説の対象となっている判例のうちで私が担当した事件としては,「有価証券報告書の虚偽記載と発行会社の損害賠償責任」についての最高裁平成24年12月21日第二小法廷判決,「ロスカット実効に関する義務」についての東京地裁平成20年7月16日判決があった。また,「未公開株の販売と不法行為責任」に関しては,解説中に私が担当した裁判例が7件紹介され,参考文献として拙著「Q&A投資取引被害救済の実務」が掲記されていた。
判例百選は,法学部生や司法試験を少しでもかじろうとする人にとっては,必携の書である。私も受験生時代にはよく読んだ(気がする。もちろん,「六法」に関するものに限るが。)。せっかくの機会であるので,追って精読していこうかと考えている。