1 まずは重要事項なので,再度告知です。
リソー教育株主被害弁護団について
弁護団参加資料を送付されたい旨のメールをいただいた方には、発送を開始しています。
なお、参加の締め切りは4月末日(当日消印有効)としています。
弁護団に関する詳細は弊所ホームページの「リソー教育株主被害弁護団」の項をご覧ください。
2 次に,判決報告。
先日,金の現物取引を行おうとして業者に接触したところ商品先物取引を開始させられ,1か月半の間に1500万円を超える取引損が生じたという事案について,請求額の7割が認められ,業者からの差損金請求については棄却という判決を得ました(東京地方裁判所平成26年3月24日判決)。
本件では,口座開設申込書の流動資産の欄に4000万円との記載がありましたが,第1審判決は,当時の原告保有の財産は合計で1500万円程度であり,口座開設申込書に記載した4000万円にも及ぶ資産があったと認めるに足りる証拠はないとした上で,本件では客観的な保有資産を超える損失が生じており,このような取引への勧誘は,原告の客観的な収入状況に照らして過大であるとし,さらに,業者の外務員は,取引口座開設申込書の記載内容の真実性に疑問があることを認識し得たのであるにもかかわらず,原告の資産の裏付けを何ら確認しなかったことは適合性審査に問題があったなどとして,業者の外務員の行為に適合性原則違反の違法があるとしました(過失相殺3割)。
また,差損金請求については,差損金請求を認めることは信義則上,著しく正義に反するとし,同請求を棄却しました。
金融商品取引の事案では,口座開設申込書に業者の外務員の誘導で取引を開始できるように実際より多くの流動資産の記載をさせられることが往々にしてあります。
裁判になると業者は,業者は顧客の申告通り記載させた,実際には申告額が保有していないことは知らなかったなどの反論を必ずします。
そのような中,裁判例は,事案を正解して,本件取引を適合性原則に反する過大な取引にあたるとした上で,外務員の調査の懈怠を捉えて適合性審査に問題があるとしました。この点は,非常に有意義な判決です。
この裁判では,荒井先生の効果的な再主尋問がこちらに流れをぐっと引き寄せたということもありました。
因みにこの判決を書いた裁判体は,昨年の11月27日のブログで触れた裁判体です。
非常に思い出に残る裁判になりました。
3 2014冬・鉄道写真コレクション
最近先輩の弁護士の先生に,「最近,鉄道のブログの更新遅れているんじゃない」と指摘されたことを口実に,久しぶりに写真展を開催したいと思います。
名は体を全く表しておらず,今年撮ったものはいくつかしかなかったりしますが,まあそのあたりはお許し下さい。
もう東京は春爛漫で所内の方には本日お花見に行かれてから出社された方もおられるようですが,自分は冬のコレクション。
季節感0は相変わらずですね(笑)。
しかも今回は初企画。北海道限定の真冬写真でいってみようと思います。
まずはタマネギ(列車)コレクション。
季節を変えていってみましょう!
昨年,秋,紅葉の中を走るタマネギ列車を見送った僕は,思ってしまったのです。
そう,禁断の思いが沸いてきてしまったのです。
真冬の常紋で,タマネギ列車を撮ってみたい…。
もうこうなると単なるマニア,でもやっちゃいました,真冬の常紋行!
某年1月某日。
真冬に生田原(常紋峠の麓)早朝5時,黎明期に峠を通過する単なる貨物列車を撮るため自分は,ヒートテック下着3枚にセーター2枚,その上のダウンジャケット,下はヒートテック股引2枚にヒートテックステテコ1枚,ズボン2着,それに防寒用の帽子に手袋を装備(もうほとんど身動きが取れないレベルの格好)。
それに10kg以上の重い機材をしょって,スノシューをはいて冬山にアタック。
除雪されているところまではタクシーで行きましたが,それ以降は徒歩。
真冬の北海道の山は秋とは全くの別世界で,命に関わるレベル。
ひたすら常紋峠を歩きに歩いて,秋に行った146kpまで2時間半,やっと撮影地に立ち,タマネギ列車の通過を待ちます。
しかし…
冬山の天気は気まぐれ,列車の通過直前,暗雲が立ちこめたかと思うと辺り一面は吹雪に…。
真冬の146kpのファーストショットは,こんな感じに。
片道2時間半,往復5時間の壮大な空振り…。
帰路の足取りは重いものとなりました。
上記失敗から,数回真冬の常紋にアタックするも,いずれも撃沈。
満足のいく写真はなかなか撮れません。
そんな中,某年2月某日。
再度,真冬の常紋にアタック。
この日は朝から晴れ予報。麓ではマイナス25℃を超え,山の上はマイナス30℃は超えていたことでしょう。
いや?,もうめちゃくちゃ寒かった,というかもはや痛かった!
ペットボトルのお湯は凍るし,持っていったおにぎりは凍るし,カロリーメイトはシャキシャキでほとんどかき氷状態。
カメラもキンキンに冷えていました。
なお,指先が痛いなあと思って,帰って病院行ったら軽い凍傷になっていたというおまけ付き。
それでも,木々までも凍り付く幻想的な風景の中,タマネギ列車がゆっくりゆっくりと,山々に轟音を響かせ登ってきました。
角度を変え,辺り一面を捉えててもう一枚!
これですよこれ!満足のいくものが撮れた瞬間でした。
いや?,マニア冥利に尽きますね(笑)。
他にも冬らしい?ショットをいくつか紹介させて下さい。
まずは朝日を浴びながら,タマネギ列車が山間の雪道をやってきましたよ?。
これまた雪山をよじ登り,山々を大俯瞰して撮った渾身の1枚。
道中熊の足跡らしきものを何度か見つけてしまったことは内緒です…。
次は,北海道で撮れた印象的な写真集。
まずは,黎明期の山間を登ってくる朝一番の列車。
なかなか晴れない冬の峠ですが,この日は夜明け前から晴れ。
見つけておいた木々の合間ちょっとだけ顔を見せるとっておきの場所で撮った1枚。
なかなか印象的な1枚になりました。
次は尺別の丘という高台(なんと火葬場の裏にあります!?)に登って撮った1枚。
特急列車が雪で埋め尽くされた湿原を駆け抜けていきました。
そこは海の向こうは釧路まで見渡せ,逆方向を見れば馬主来(パシクル)湿原,雄大な北海道らしい絶景の丘でした。
最後に,花咲線(根室本線),厚岸と糸魚沢の間に広がる別寒辺牛(べかんべうし)湿原の真冬の風景です。
道中には,駅周辺以外は,人家もなく、荒涼とした大地が続きます。
まるでシベリア鉄道のような趣があります(過去にもそんな話をしたことがありますね(笑))。
雪原を見渡せる丘をよじ登り,夕暮れ迫る広大な雪原を撮った1枚。
おやおや,鹿の群れが線路を横切りました。
北海道ではよく見る風景なのですが,なかなか写真に収めることはできません。
この時は運がよかったですね。
長々となりましたが,皆さまは春まっさかり,暖かい季節を満喫して下さい(笑)。
おしまい。
本日,道端で,満開の桜に見つけたので追記します。
春ですね?。
4月2日追記