昨日,標記の演題で講義を行った。新規登録弁護士というのは,司法修習64期の若き先生方であり,私とちょうど10期の開きがあるということになる。みな,若々しく,真剣な眼差しで受講してくれた。
講義・講演の機会は少なくないが,消費生活相談員に対するものがもっとも熱意を感じる。弁護士に対するものでも,任意の研究会での話は非常に熱心に聞いてもらっているという実感がある。弁護士会が主催するものは必須の研修であったりする関係で,「本当は来たくないんだけど受講しなければならないから(嫌々来ている)」という雰囲気を醸し出しておられる先生もおられるが,昨日の研修はそれとは異なり,必須の研修ではあろうけれども,みなさん,非常に熱心に聞いてくれた。
講義を終えた後にも質問に来られる先生もおられ,緊張のあまり質問事項を忘れて「あうあう状態」になった先生もおられた。それはそれで,先輩に対する適度な緊張を持っているということであり,好ましく感じた。
弁護士の就職難であるとか,充実した活動の場の減少などがいわれる昨今であるが,弁護士の仕事は,これは,本当にやりがいのあるものであり,実におもしろい。新規に弁護士登録をされた先生方がその喜びを体験し,弁護士として成長されることを期待してやまない。