【今月の1枚】
羽黒山 五重塔
ここ数週間はいろいろなことがありました。
1 退職された事務職員の方の送別会
8月をもって,長年にわたって事務所のために貢献してくれた事務職員の方が退職されました。
消費者被害を許さないという強い心を持った方で,自分も入所当初から様々なことを教えていただき,尊敬していた事務職員の方でした。
今も朝出所して,その方の席を見ると,「ああ,もう退所していないんだな。」としみじみ思います。
そして,最終勤務日へ向けて,様々なプロジェクトが企画,実行され,大きな思い出となりました。
本当にお疲れ様でした,そして,ありがとうございました。
2 全国証券問題研究会・山形大会に参加
9月2日,3日に山形で開催された全国証券問題研究会に所属の弁護士全員で参加しました。
いつものことながら,盛りだくさんの企画で,大変勉強になりました。
所内からは,太田弁護士が,自身が獲得した東京地方裁判所平成28年5月23日判決について報告を行いました。
この判決は,株価指数証拠金取引(くりっく株365)について説明義務違反,過当売買の勧誘等の違法性を認め,過失相殺を否定して損害賠償請求を全部認容した事例で,当職らが知る限り,株価指数証拠金取引(くりっく株365)についての初めての裁判例で,画期的な判決であると思います(詳しくは当事務所HP掲載の裁判例を参照してください。)。
なお,業者はKOYO証券ですが,最近当該取引の相談事案が非常に多くなっています。
株価指数証拠金取引(くりっく株365)は金融商品取引法によって規律される取引ですが,被害実態は先物取引被害と酷似しており,同裁判例も違法性判断において先物被害と同様の判断過程をとっていることに特徴があります。
話を研究会に戻し,入門講座では(なお,タイトルは「入門講座」ですが,毎回内容は大変高度です。),株式の信用取引事案を題材として,発表を担当された先生の実践的な取り組みについて詳細な話があり,その資料とともに大変貴重な講義でした。
また,1日目午後には,外務員に対する尋問の模擬裁判も行われ,それに対する実績のある弁護士による解説,講評も含め,大変勉強になるとともに,改めて自身の尋問を見返す機会となりました。
その他にも適合性原則をテーマとした検討や講演など,充実した2日間を過ごすことができました。
3 その後,山形散策…
2日間の大会終了後,帰りの新幹線までには時間があったので,せっかく山形まで来たし,天気も最高だったので,ちょっと観光をしてきました。
目指すは羽黒山の五重塔,実は以前から関心がありつつ,なかなか訪れる機会がありませんでした。
羽黒山は,山形県鶴岡市にある湯殿山,月山と並ぶ出羽三山の一つで,修験道を中心とした山岳信仰の山としてよく知られています。
巨大な杉並木をくぐり,長く続く石段を下っていくと,五重塔が姿を現します。
その荘厳かつ静寂な姿,数百年を経た木造の建築物は見事に自然と同化し,凛として佇んでいました。
この姿を正面から写したのでは伝わらない,そう思い杉木立の中に佇む姿をとらえたのが冒頭の1枚。
杉木立を割って差し込んだ夕日が五重塔とそれを囲む杉木立の一部だけを照らします。
霊験あらたかな信仰の地に佇む木造建造物,うん,絵になった!
最後に最高の天気だったので日本海を望む丘の上から鉄道を。
S字カーブを抜けてひのき舞台に躍り出た主役を捉えた1枚です。
583系電車(臨時:わくわくドリーム号) 羽越本線:女鹿-吹浦
充実の全国証券問題研究会・山形大会のすべてのプログラムを終え,翌日からの激務に備えて,帰途へ着きました。