タマネギ列車を撮る〈第2回〉

(11月16日からの続き)

石北本線を列車に乗り、常紋峠の入り口生田原駅を過ぎると、S字カーブが連続する地点があります。

その地点を調べると,そこは146キロポスト地点であるということが分かりました。
当時と違って,ネットを使えば,常紋峠の情報も得られる,便利な時代になりました。
ただ,常紋峠は日本有数の心霊スポットという恐ろしい情報も入手するというおまけつきでしたが…。

撮影地は146キロポスト地点に決定。

次に,現地の地図を見ます。
すると,なんと地図上では,自分が目指す146キロポスト地点に行く道がありません。
こうなると,とにかく近くまで行って,あとは現地で(地図にない)道を探すか,もしくは三脚片手に藪かきしかない。
なにせラストチャンスですから。

現在タマネギ列車の運行は,上下一本ずつの一日2本のみ。
下り列車(列車番号8071レ)は,北旭川駅の出発が4:38,そして北見着が9:32という早朝列車。
上り列車(列車番号8074レ)は,北見駅の出発が17:29で北旭川駅着が23:15という夜行列車。
となると,撮影対象は8071レの早朝列車,現地に前泊して早朝から常紋の山に分け入るしか撮影の方法はありません。

「146キロポスト」の「8071レ」,撮影場所,対象はこれで決まり。

いざ行かん,常紋へ!
と思いきや,せっかく北海道に行ったので,しばし横道へ。

信念に反して,北斗星ではなく,飛行機で旭川入り(しつこい)。
旭川空港から進路は南,美瑛・美馬牛に行ってきました。

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美瑛の丘

雄大な景色は北海道の代名詞。

ジャガイモが積んである向こうの丘に木々が立ち並ぶ姿…。
画面に空をいっぱい入れて,美瑛らしいカットで一枚。
シルヴィ・ヴァルタンの「あなたのとりこ」が流れてきそうな風景でした。

次に美瑛の南,白金温泉に向かう道中に,青池という池があることを知り,立ち寄ることに。
そこには息をのむような神秘的な風景が。

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青池

♪湖にー,君は身を投げたー
ザ・テンプターズの「エメラルドの伝説」が流れてきそうな風景でした(笑)。

その神秘的な姿をどう伝えようか迷い,結果的にアップで捉えた1枚。
うまく伝わっているでしょうか?

道すがら,こんな珍客が。

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毒キノコ?

見るからに毒キノコですね。
東京にいると,スーパーマリオの中でしかお目にかかれません(笑)。

さらに常紋峠へ向かう途中,一面に広がるひまわり畑を発見!

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ひまわり畑

何せ,見渡す限りのひまわり畑ですから。
北海道はスケールが違います。
何でも、女満別や紋別はひまわりの産地のようで,しかも1年に2回植えるので,10月でもひまわりが咲くようです。

北海道に来たことを実感しながら,いよいよ勝負の常紋峠へ。
前泊地,常紋峠の麓,生田原に向かったのでした…。

次回に続く…
次回は,いよいよ常紋峠に足を踏み入れます。